銀杏の徒銷な備忘録

御勧め、趣味、考察などをだらだら書いてます。何かの役に立ちますように。。

読書感想:「遅いインターネット」

どうも、銀杏です。

 

自宅待機を命じられ、なかなかに暇な毎日を送っている銀杏です。

 

まぁそんな人は多く存在していると思いますが、

 

暇なときやる事はユーチューブ・ゲーム・読書くらいしかないですよね。

 

これからどれくらい長い期間コロナウイルスという天災なのか

 

はたまた人災なのかわからない、目に見えない敵と戦わないといけないのか。

 

不安は募りますが、まずは暇をつぶさないと頭がおかしくなりますよね。

 

今日は上記の三択に挙げた中の読書です。

 

ビジネス書が好きなわけでは無いけども、なんか気になると買ってしまうみたいな、

 

どこにでもいるミーハー体質な奴です。

 

過去の記事を目にした人ならわかるかもしれませんが、大体ネットで話題になったやつです。

 

しかも、すぐ買うと高いので、少し期間を開けて中古を買ったりしてます。

 

我ながらセコイ・・・

 

しかし今回の宇野常寛さんが書いた「遅いインターネット」

 

これは予約して買いました。

 

特に理由はないです。しいて言うならちょっとだけお金があったから・・・

 

ということで、今回はその「遅いインターネット」の感想と要約的なものを書いていきます。

 

テーマは「走りながら考えてもらうための本」

 

この本が気になった理由は、こういうキャッチフレーズを目にしたからでした。

 

何の益体もないようなSNSのタイムラインをいつものように眺めていると、

 

いつフォローしたかもわからない意識高い系の人のRTか引用RTか忘れましたが、

 

とにかく名も知らぬ彼のRTで宣伝ツイートを見たのです。

 

「遅いインターネット」というタイトルをパッと見た感じの感想は、

 

なんだそりゃって感じだったんですが、5Gとかなんとか言われている渦中なので、

 

なんか面白そうという気持ちも芽生えました。

 

そして、この本は何か教えるモノではなく、走りながら一緒に考える本だ

 

的なことが宣伝文句になってたと思います。

 

走りながらってなんだよ。とか思いながら、買ってみるか。と3000円払いました。

 

読んでみて

 

これの発売日を知っている人からすれば、読み終わるの遅っそ!!って感じですが、

 

まぁちんたら読んでたらこんな時期になりました。

 

一言で言えば難解だし、言ってることは分かるけど何が言いたいのか読めず、

 

中々前に進まない感じがありました。

 

最近読んだ分厚い翻訳されたライティングの本を読んでるときと同じような気持ちになりました。

 

あと、走りながらッてのは比喩じゃなくてまんまの意味でした。

 

走っていると、普段スマホを持って目的地まで歩くのではなく、

 

走ることが目的だから、色々な風景とか目についたものについて考えたり、

 

普段は気づかないようなことに気づいたりするとかなんとか。

 

なるほどな~って感じですね。

 

確かに、高校時代に自主練的な意味合いでちょっと走ってた時、

 

ここってこんなんだったっけ?とか、こんな店あるんだなとか、

 

普段見ないところに目が行く感じがあった気がします。

 

今でも、歩くとき、バイクに乗っているとき、車に乗っているときには見てるものとか、

 

目につくものは違う気がします。

 

まぁそれは視点が違うからだろうという感じですが、

 

まさに、目的が違えば視点が変わるのだろうと思います。

 

そして、現代における「走る」という行為を助長させているのがポケモンGOだとも

 

書いてありました。

 

これまた確かに。

 

ポケモンGOポケストップを目指してウロチョロしていたのを思い出します。

 

普段いかないところとか、こんなのがポケストップになっているのか~とか、

 

あのゲームのおかげで自転車じゃなく徒歩でよく移動していました。

 

確かリリースされたのが真夏で、熱中症になりかけたのを覚えています・・・

 

そんな感じで、序盤は、走っている情景に国際競技場が映って~・・・

 

という導入から始まり、オリンピックに関しての話題に入っていきます。

 

少し政治的な話が身近な例を交えて進んでいき、最終的な結論はタイトルの通り、

 

「遅いインターネットが必要」という結論になります。

 

まぁここへきてまた「遅いインターネット」ってなんだ?ってなると思うんですけど、

 

今はマスメディアもSNSをソースとして、真偽はとにかく情報の鮮度を第一に

 

報道したり、ネットニュースや速報など、インターネットの速さと比例するように

 

情報の流通が早くなっていっています。

 

ただ、それは良い側面もあるが、悪い側面もあるという事だと思います。

 

情報を流通させる速度を上げるためには、真偽を検めている時間は少ない。

 

必然的にデマも混じってくる。他にも弊害はあるのだろうけど、とりあえずは

 

そんな感じで。

 

「遅いインターネット」とは、質の良い情報を一種のコミュニティを構築し、

 

自分に必要な情報に触れるということみたいです。多分。

 

今主流のメディアなどとは違い、じっくり長い時間をかけて調査、取材をし、

 

良いものを時間をかけて提供するみたいな感じです。

 

・・・なんというか説明が難しいな、という気持ちでいっぱいです。

 

この著者の宇野さんが目指しているビジョンは読んでいると見えるのですが、

 

初めのほうにも書いてあったように、これが結論!ドン!

 

ってのがなかった。

 

歴史的なこととか、政治的なこととかは事実として書いてあるけども、

 

それを受けて僕はこう思ってるんですって感じで、読者にこうなんだと

 

指南するような感じでもないような。

 

まぁ一言でいうなら、読んだことない感じの本ですね・・・

 

何度か読み返して行く前提の本なのかもしれません。

 

読んでいて面白かったけども、読んでいる最中より、読み終わってから

 

考えさせられるというのも面白かった一冊です。

 

気になる方は是非読んでみてください。