銀杏の徒銷な備忘録

御勧め、趣味、考察などをだらだら書いてます。何かの役に立ちますように。。

銀杏のイチオシ⑥「ヨルシカ」

 ども、銀杏でごぜえます。

 

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(挨拶枠のニューキャラです。名前はまだ決まってません。。)

 

昼と夜の寒暖差に殺されるんじゃないだろうかと日々ヒヤヒヤしています。

 

昼暑いのを我慢して厚着するのがわっしのスタイルなのですが、皆さんは暑いのと寒いの、どちらを我慢しますか?

 

さて、今回紹介して行きたいのは、第一回のずとまよ。以来二回目のアーティストです。

 

タイトルにあるヨルシカというのは音楽グループで、ものすごく若者を中心に人気があります。

 

その音楽は、アーティスティックで幻想的でありながら、歌詞には現実味がひしひしと伝わるような、全体を通してそんな印象を受けます。

 

更に言えば、ヨルシカは抽象と具体の対比が絶妙で、とてもエモーショナルです。

 

「あの世ではロックンロールが流れてるんだ 讃美歌とか流行らない 神様がいないんだから」

 

この表現はヨルシカ以外にはできないと思います。

 

また、歌詞によく出てくるのは、空についてとか、季節についてだと思います。

 

空についてというと広すぎるのですが、夜とか、夕暮れとか、青いだとか、情景を表す際の表現が空を通したアプローチを加えています。

 

これがヨルシカのまた良いところで、大抵の空の色や季節はみんな創造できますよね。

 

春夏秋冬は勿論のこと、透き通った青い空だとか、雨模様だとか、曇っているだとか。。。

 

そんな空や季節と心を照らし合わせるような表現がたまりません。

 

「人生全部が馬鹿みたいなのに 流れる白い雲でもう 想像力が君をなぞっている あの夏にずっと君がいる」

 

酷く抽象的なのに、なぜかその情景が目に映るような、そんな表現がとても魅力的です。

 

また、そんな抽象的なアプローチからこちらの感情を揺さぶってくるのですが、とっても具体的な話、例えばお金の話がたまに歌詞にチラついたりします。

 

「音楽とかどうせ儲からないし、歌詞とか適当でもいいや」

 

「幸せの価値は6万円 家賃を引いて4千円」

 

「札束で見る目が変わるなら本望だ」

 

こうした人間臭い歌詞がヨルシカの良さの一つでもあります。

 

また、ヨルシカの音楽には物語性がある楽曲があり、いくつかの楽曲を通して語られる物語、一つの楽曲として完結している物語があります。

 

今回すべてを解説するつもりはありません。

 

なので、もし興味があるなら、調べるのではなくヨルシカを聞くことを強くお勧めします。

 

では参りましょう。

 

わっしが個人的に好きな楽曲と、その楽曲についての感想を書いていきます。

 

「だから僕は音楽を辞めた」

 

www.youtube.com

 

この曲を初めて聞いたとき、こんな曲を書くアーティストがいるのか。と感動しました。

 

その時の感情はとても言い表すことはできないですが、とにかく「今まで言葉にできなかった感情や思いにはこう言う歌詞が適しているのか」とか、「この情動はこの言葉で表せるのか」なんていう衝撃だったと思います。

 

この歌を聞いてから、すぐにヨルシカの他の楽曲にも手を出しました。

 

もっとヨルシカの音楽を知りたい、もっとヨルシカに浸りたいという一心でした。(Apple Musicはこう言うことができたりするから神ですね。)

 

「エイミー」

 

この曲はサビがとても好きで、勿論曲全体を通してすごく好きなんですが、「人生全部が馬鹿みたい」という直球ストレートな歌詞が心に刺さりました。

 

曲を通しての印象はとても爽快で、青空の下で深呼吸をしたくなるようなそんな清涼感と、歌詞に出てくる「君」に対しての解釈が相まって感傷的な気分に浸れます。

 

また、冒頭の「口に出してもう一回 ギターを鳴らして2拍」なんていう始まり方にも衝撃を受けました。

 

もうこの曲を聞いていた時点でヨルシカの沼にどっぷりハマっていました。

 

「ただ君に晴れ」

 

この曲もヨルシカらしい情景の表し方をしていて、とってもセンチメンタルになれます。

 

「追いつけないまま大人になって 君のポケットに夜が咲く」

 

このフレーズとサビのメロディはわっしの中で完璧です。

 

こういう大人になっていく比喩表現がとってもわっしは好物です。エモいですね。

 

「写真なんて紙切れだ 想い出なんてただの塵だ それがわからないから口を噤んだまま」

 

こうした残酷な歌詞にも心を動かされます。

 

人間の価値観に対する抗議のような感情が感じられます。

 

こういう自暴自棄な感情に胸が満たされることって、結構あったりすると思います。

 

そんな感情を歌にしたら、これなんだろうな。なんてことも思いました。

 

「夜紛い」

 

「人生とはマシンガン そんなことを言いたい」

 

このあまりに抽象的な歌詞に、撃ち抜かれました。

 

聞かないとわからないと思いますが、裏を返せば聞けばわかります。

 

「金にもならない歌なんか歌いやがって 馬鹿みたいだな」

 

「君が後生抱えていくような想い出になりたい」

 

そんな爆発的な感情が降り積もった一曲です。

 

「爆弾魔」

 

他人に無関心な人間たちへの恨み節、「君」への強い想いを感じ取れます。

 

「青春の全部を爆破したい 君のことを歌にしたい」

 

とっても爆発的で魅力的な歌詞と曲です。

 

「カトレア」

 

他の曲と曲調がかなり違う印象を受けました。

 

「かっこいい」というのが第一印象の曲で、歌詞どうこうより先にそれが来ました。

 

低音から始まる曲で、(ベースかな?)痺れました。

 

また、歌詞の「札束で見る目が変わるなら本望だ」

 

これに心を打たれました。

 

本心ではないんだろうなと思いながらも、そんな感情が沸き立つ気持ちが分かるような。

 

そんな一曲です。おすすめ。

 

・・・

 

ヨルシカは言葉にできない感情や情景を巧みに表現していて、その歌詞を書いているn-buna(ナブナ)さんの頭の中は本当にどうなっているんだろう。。。

 

更に言えば、その難解で複雑なで感情的で感傷的な歌詞を完璧に歌い上げているsuis(スイ)さんも見事です。

 

この人以外にこの歌詞を歌い上げられる人間がいるのかというほど歌詞と声がマッチしています。

 

お洒落でちょっと高度に抽象的な歌詞と音楽。

 

こういう音楽をファッションで聞くのも良いかもしれませんが、歌詞に解釈をつけて自分なりの哲学を通して理解して楽しむのもまた一興です。

 

ヨルシカは聞けば聞くほど要所要所に心に訴えかけて来るものがあります。

 

有体な表現ですが、本当にスルメのような音楽を奏でています。

 

ただ少しわっし色で表現するなら、ただのスルメではなく、独特だが旨いタレが染みていて、一口目から旨いんだけれど、噛めば噛むほど味が出てくるという感じです。

 

アップテンポな曲からバラード調の曲、かっこいい曲から悲しい曲まで。

 

しかしてすべてヨルシカというアイデンティティを感じさせる歌詞と音楽。

 

一見して画一された世界観、だけれどその世界観からは多様な見方ができる世界が広がっている。

 

欲を言えば高校時代に聞きたかった。。。

 

青春に関して、夏の情景に関しての表現を聞くと、あの頃を思い出して胸がきゅっとなります。

 

この感覚も好きなんですが、もう2度と戻ってこない青春はやはり輝かしい。

 

その輝かしさを更に昇華させるために、あのころヨルシカを聞きたかった。。。

 

・・・

 

わっしなりにヨルシカの良さを言葉にしてみました。

 

これをきっかけでヨルシカに興味を持ってくれる人がいれば幸いです。

 

ではまた次回お会いしましょう。

 

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