銀杏の徒銷な備忘録

御勧め、趣味、考察などをだらだら書いてます。何かの役に立ちますように。。

「それ原価??円だよ」という指摘の無意味さ、原価にまつわるお話。

どうも、銀杏でございます。

 

ほんとに寒くなってまいりましたね。

 

朝は気温が一桁台の日も増えてきました。

 

朝起きるのが日に日に辛くなっていきますね。。。

 

白い息も出始めて、本格的に冬の訪れを感じさせてくれます。

 

もう今年も終わりか~なんてすこし気の早い感想もこぼれたりこぼれなかったり。。。

 

さて、突然ですが、皆さんの周りで「それ、原価??円なんだよ、もったいないな~」なんて言っちゃってる人いませんか?

 

例えば、有名な美味しいラーメンを啜っているとします。

 

「このラーメンおいしいね。」

「そうだね~」

 

なんていう会話に割り込むように。

 

ラーメンの原価って250円くらいなんだよ? 1000円ってちょっとぼったくりじゃない?」

 

みたいなちょっと頭いいアピールをしたい人間が言うとします。

 

(たしかに!)と思いますか?

 

それとも、(何言ってんだこいつ)と思いますか?

 

他にも、Twitterでたびたび見る例。

 

「あなたって絵を描く仕事をしてるんだよね?」

 

「そうだけど、何か描いてほしいの?」

 

「~描いてほしいんだけど。タダで!」

 

「え?」

 

「いやいや、だって絵って原価0じゃん!?」

 

・・・みたいな。。。

 

原価に対する見解は皆さん色々お持ちかと思われます。

 

さて、皆さんは、原価に対してどんなイメージを持っているでしょうか?

 

まずは、身近なものの原価を少し並べていきます。

 

ドリンクバーは一杯5~8円焼き肉の食べ放題は約500円しゃぶしゃぶの食べ放題が100gで75円~だそうです。

 

matome.naver.jp

 

まぁ、この情報の真偽のほどは不明ですが、大体こんな感じだと思います。

 

ドリンクバー250円だとして、最低で33杯は飲まなければいけません。

 

おなかタップンタップンになりますよね。。。

 

しゃぶしゃぶの食べ放題が3000円だとすると、最高で4㎏食べなければ元が取れないということになります。

 

力士でも豚ばかり4kgも食べれるのだろうか。。。

 

あくまで概算ですが。。。

 

さて、こうなるならば、ドリンクバーは原価率が低いから頼むのは損なのか?

 

しゃぶしゃぶで一人4kg食べられなければ損なのか?

 

・・・さすがに損とか損でないくらいわかりますよね。。。

 

わっし的には損ではない。

 

なぜか?

 

大阪なんかに点在するぼったくりバーみたいなところなら確実に損だ。

 

なぜなら、あれは詐欺の一種だからね。。。(言うまでもないけど一応ね。。。)

 

ですが、その他一般的な企業すべてが原価で商品やサービスを提供したら、ほぼ全部の企業普通に潰れます。

 

当たり前の話ですよね。費用を利益でリカバリーしないと原価さえも賄えない。人件費なんてなおのこと賄うことはできない。

 

更に、利益が出なければ、その会社に勤めている人は給料を貰えない。

 

原価率が高いものを好むようになればなるほど経済には悪影響が出るんじゃないだろうか。

 

勿論、原価に近い価格の物を好んで選ぶのは悪いことではないと思います。

 

なんでも安くて良いものがあるのに高くて悪いものを買う必要はないからね。

 

しかし、原価がいくらだから、それって勿体無いんじゃないのってのは、ちょっとおかしいんじゃなかろうかとわっしは思う。

 

初めに挙げた例に絵に関して書いたが、絵に掛かるのは人件費と、デジタルなら減価償却や、電気代なんかが掛かってくる。アナログなら画材の費用など。

 

主に掛かるのは人件費

 

5時間かけた絵を時給2000円換算で10000円。

 

原価はないが費用があるという状態。

 

普通ですよね?

 

ワ○ミの社長でも時給は出すんだぜ。。。

 

ユニ●ロの社長も、「時給を倍にしたって働きは倍にならないけども、半分にしたら7割くらい働くからwww」とか言ってますが、時給は出すんです。

 

阿漕だサイコパスだなんだといわれている彼らですら人件費は出すのに、(まぁ出さなかったら違法だけどね)原価はゼロ。しかし人件費は掛かるというロジックにすら気づけない原価ゼロだからタダにしろマンたちは一体どんな教育を受けていたのだろう。。。

 

所謂、義務教育の敗北ですかね。。。

 

原価に対する見解は自由です。

 

でも、なぜこの価格なのかを考えもせずに原価について語ることなかれ。。。

 

こんな感じで今日は終わりです。

 

また次回お会いしましょう。

 

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